Windows10 のエクスプローラで遅い緑のバーの解決方法

Windows7 のときからエクスプローラが遅いとは感じていたましたが、原因がわからず放置されていた問題がやっと解決したのでその原因と解決方法です。

問題現象

下記の現象が大量(300個程度)のファイル・フォルダを格納するフォルダで発生する。

  1. フォルダを開くと並び替え前のファイル一覧を表示する
  2. アドレスバー上を緑色のプログレスバーが徐々に増加する
  3. 10秒程度して緑色のプログレスバーが右端に到達する
    • この10秒程度が、遅く、重い
  4. 並び替えが完了してファイル一覧を表示する
緑色のプログレスバー

Windows7 時代は、700~800個程度まで気にならないかったため、それほど問題としていませんでした。遅くても「ファイルが多いから、遅くなったのかな?」程度の認識でした。ですが、 Windows10 では300個程度で遅く感じ始めたため、重要な問題に昇格しました。

解決後に気づいたことですが問題のフォルダは、ダウンロードしたファイルを大量に保存しておくフォルダで、画像ファイルを含むフォルダでした。(重たいと感じていたのは、このフォルダだけでした)

問題原因

メディアファイル(画像、音楽、動画)を整理するライブラリが悪さしていました。

フォルダの種類がメディアファイルになっている場合、フォルダ内のファイルをすべてメディアファイルとして認識し、並び替えに必要な情報をドライブから取得しているようです。そのため、不必要な情報を取得するため、ドライブクセスが増加して遅くなっているようです。

解決方法

問題のフォルダを下記設定に変更する。

  • [エクスプローラでフォルダを右クリック] > [プロパティ] > [カスタマイズ] > [フォルダーの種類] > [このフォルダーを次の目的に最適化(T)] を [全般] に変更する

筆者の環境では、 [ピクチャ] が設定されており、画像ファイルが保存されているフォルダとして認識されていました。

設定変更後、フォルダを開くたびに10秒程度かかっていた時間が、0.1秒以下(認識できないほど)に改善しました。

補足

まだ遅い場合

全般を設定しても遅い場合、エクスプローラーの表示に「名前」「更新日時」「種類」「サイズ」以外の項目が表示されていないか確認してください。「作成日時」「作成者」「タグ」「タイトル」などを表示している場合、遅くなる可能性があります。理由は、上記と同じで標準以外のデータを読みに行っているためです。表示するチェックを外して速度を確認して見て下さい。

他への応用

不必要なドライブクセスが原因のため、大量のファイル・フォルダ格納フォルダ以外に、ネットワークドライブや共有フォルダ、ファイルサーバーなどネットワーク越しの環境の高速化にも有効だと思われます。

全体への適用

ドライブのルート直下のフォルダに対して、次の2つを同時に設定をする。

  • [このフォルダーを次の目的に最適化(T)] を [全般] とする
  • [このテンプレートをすべてのサブフォルダーに適用する(S)] をチェックする

※ルート直下のフォルダを複数選択して設定することも可能です