iOS / Android で拡張機能を利用できるブラウザ

はじめに

読者の方は、パソコンのブラウザで拡張機能を利用していると思います。

モバイルでもブラウザで拡張機能を利用したいと考えてこのページにやってきたはずです。ですが、世にあるモバイル版のブラウザは、拡張機能を提供していません。広告ブロックやプライバシーブロック機能を内蔵するブラウザは多くあります。ですが、拡張機能(WebExtensionsAPI)を使用できるブラウザは限られています。

本ページでは、iOS / Android の有名所のブラウザの対応状態を記載します。もちろん、ここには書ききれていないブラウザもあります。ですが、大局は理解できるはずです。

iOS (iPhone / iPad)

ブラウザ拡張機能広告ブロックブラウザ固有機能
Safari-※1
Google Chrome-※2
Microsoft Edge〇※3
Firefox
Firefox Focus
Brave Browser
DuckDuckGo
Sleipnir Mobile
Opera Browser
Yandex Browser
Orion Browser
............

※1:拡張機能で代用できます。
※2:「煩わしい広告や誤解を招く広告」をブロックできます。
※3:設定を明示的に有効にする必要があります。

Android

ブラウザ拡張機能広告ブロックブラウザ固有機能
Google Chrome-※2
Microsoft Edge〇※3
Firefox△※4
Firefox Focus△※4
Kiwi Browser-※1,2
Yandex Browser
Sleipnir Mobile-※5
Opera Browser
Samsung Internet
DuckDuckGo
Brave Browser
............

※1:拡張機能で代用できます。
※2:「煩わしい広告や誤解を招く広告」をブロックできます。
※3:設定を明示的に有効にする必要があります。
※4:一部の拡張機能のみインストールできます。
※5:「エクステンション」機能を利用できます。詳細は後述。
※他のブラウザ
 例:Phoenix Browser, Adblock Browser, Tor Browser, Yahoo! Browser, Vivaldi Browser, Ghostery Privacy, Sleipnir Mobile, ...

レンダリングエンジン

ブラウザ備考
Safari on iOSWebKit
WebView on iOSWebKit (WKWebView / UIWebView / SFSafariViewController)
Chrome Android27-:WebKit / 28+:Blink
WebView Android4.3-:WebKit / 4.4+:Blink / 7.0+:Chrome Android に統合
Firefox for Android68:Gecko / 69+:GeckView
Opera Android12-:Presto / 14+:Chronium(WebKit / Blink)
Samsung InternetChronium系(一部独自実装)

iOS のサードパーティーブラウザ

iOS(iPhone/iPad)では、OS同封のレンダリングエンジン以外の提供が認められていません。そのため、サードパーティー製のブラウザは、 Apple 開発の WebView(WebKit) 機能を使用してブラウザ機能を実現しています。

Chrome, Firefox などの独自のレンダリングエンジンを持つブラウザも、例外なく Apple 開発の WebView(WebKit) 機能を使用しています。

※Safari と WebView で一部機能の対応状態が異なることがあります。
iOSのバージョンと Safariバージョンの対応表(2021/12/29 現在 - Qiita

他のサードパーティーブラウザ

上記に記載のないサードパーティーブラウザは、基本的にOS標準の WebView を使用しています。もしくは、WebKit / Blink / GeckView を使用しています。

Android 4.4 より前の標準ブラウザ

Android 4.4 から Android の標準ブラウザとして、 Chrome が標準搭載されています。それ以前には、 Chrome とは異なるブラウザが標準ブラウザとして搭載されていました。

参考

Safari

  • インストール
    • iOS: 標準インストール済み
    • Android: なし
  • 拡張機能
    • Safari15 以降は、拡張機能(WebExtensionsAPI)を利用できます。
    • Apple App Store から Safari 用の拡張機能をインストールできます。
      • インストールした拡張機能は、Safari側で許可することで使用できます。
      • インストールだけでは、Safariで拡張機能を使用できません。
      • [設定] > [Safari] > [拡張機能] から許可することができます。
    • Chrome Web Store の拡張機能は、インストールできません。
      • Chrome系の拡張機能でも変換ツールにより、Safari用の拡張機能に変換できます。
      • 自作アプリ(拡張機能)として、導入することができます。
  • 広告ブロック
  • 備考

Google Chrome

Microsoft Edge

Firefox

Kiwi Browser

  • インストール
  • 拡張機能
    • Chrome 用の拡張機能を利用できます。
      • iOS 版はありません。
  • ブラウザ固有機能
    • ナイトモード、AMPを無効にする、...
  • 備考
    • Chromium系のブラウザ

Yandex Browser

Sleipnir Mobile

Orion Browser

  • インストール
  • 拡張機能
    • Firefox / Chrome / Safari 用の拡張機能を利用できます。
  • 広告ブロック
    • 標準でネイティブコンテンツブロッカーを使用できます。
      • in Preferences > Website Settings > Content Blocker
    • uBlock Origin を別途インストールすることもできます。
  • ブラウザ固有機能
    • ネイティブコンテンツブロッカー、...
  • 備考
    • WebKit系のブラウザ
    • ベータテスト中です。
    • Google Play の Orion Browser Pro とは別物です。
  • 参考

他のブラウザ