新Edgeと旧Edgeを共存させる

ウェブ関連の開発者は避けて通れない、テスト環境用の覚書です。

どうやるのか?

新Edgeと旧Edgeは、標準では共存しません。新Edgeをインストールすると旧Edgeがなくなってしまします。新旧Edgeを共存するためには、グループポリシーから新旧Edgeを共存を許可する必要があります。ただし、標準では、グループポリシーにそのような選択肢が表示されないため、グループポリシーのテンプレートダウンロードから初めなければなりません。新旧Edgeの共存は、次の手順で行います。

  1. ポリシー定義ファイルを取得する
    • 次のリンク先からポリシー定義ファイルをダウンロードできます
      • ビジネス向け Microsoft Edge のダウンロード - Microsoft
        1. [チャンネル/バージョン選択], [ビルド]を選択する
          • 一番上の安定版にしておけばよい
          • 「電流」は「Current」の訳らしい。(「現行」とかなのでは?)
        2. [ポリシーファイルを取得]をクリックする
          • [ダウンロード]ではない
        3. MicrosoftEdgePolicyTemplates.cabがダウンロードできれば成功です
  2. ポリシー定義ファイルを導入する
    • MicrosoftEdgePolicyTemplates.cabを解凍する
    • 解凍できた次のファイルを指定フォルダへコピーする
      • windows\admx\msedgeupdate.admx -> C:\Windows\PolicyDefinitions
      • windows\admx\ja-JP\msedgeupdate.adml -> C:\Windows\PolicyDefinitions\ja-JP
    • 合わせて次のファイルを指定フォルダへコピーすることで新旧Edgeのポリシーをエディタから変更できるようになります(新旧Edgeの共存とは関係ありません)
      • windows\admx\msedge.admx -> C:\Windows\PolicyDefinitions
      • windows\admx\ja-JP\msedge.adml -> C:\Windows\PolicyDefinitions\ja-JP
  3. グループポリシーの編集
    1. ローカルグループポリシーエディターを起動する
      • スタートメニューから「group」で検索する
        • [グループポリシーの編集]が選択肢に現れるので選択する
      • 「ファイル名を指定して実行」から「gpedit.msc」で起動する
    2. ローカルグループポリシーを変更する
      1. [コンピュータの構成] > [Microsoft Edge の更新] > [アプリケーション]を選択する
      2. [Microsoft Edge でのブラウザーの同時実行エクスペリエンスを許可する]をダブルクリックする
      3. [未構成]を[有効]に変更して[OK]をクリックする
  4. 新Edgeをインストールする
    • 既に新Edgeをインストール済みの場合も再インストールする
    • 次のリンク先から新Edgeのインストーラーをダウンローできます
    • インストーラーをダブルクリックしてそのまま再インストールできます
      • 再インストールしても設定等はそのまま引き継がれるようです
  5. 旧Edgeを起動する
    • スタートメニューから「Edge」で検索する
      • [Microsoft Edge 従来版]が表示されれば成功です
        • [Microsoft Edge 従来版]を起動すれば旧Edgeが起動します
        • [Microsoft Edge]を選択すれば新Edgeが起動します

補足

ここでは、Chromium版Edgeを新Edge、EdgeHTML版Edgeを旧Edgeとして記載しています。ですが、マイクロソフトとしては、旧Edgeを「Microsoft Edge Legacy」や「Microsoft Edge 従来版」として記載しています。

参考